現在のAndroid版Chromeで、特に不満なChromeを使っていると思いますが、今回は筆者が実際に使っている、Android版Chromeでかなり使える、flags設定をできるだけ、画像付きで詳しく解説します。
・Android版Chromeもflags設定で高速化設定ができます。
・Android版Chromeのflags設定方法を丁寧に解説してます。
・自分に必要な機能だけ、flagsの設定ができます。
Android版Chromeのflags設定で高速化&快適に!
ほとんどの人は、このAndroid版Chromeを快適に使っていると思います。
しかし、この記事にたどり着いたAndroid版Chromeのヘビーユーザーのあなたは、どこか少しAndroid版Chromeに不満がある人や、さらに快適に使える機能を求めていると思います。
できるだけ、使える機能に絞って、詳しく解説します。
flags設定ってなに?
flags設定とは、Android版Chromeにまだしっかりと最適化されていないが、その機能を求めている人に向けて、設定をした人だけに使えるようになる、試験機能の事です。
先行的に試験機能を、設定してその機能を各ユーザーが試す事で、Android版Chromeの開発の手助けにもなります。
flags設定は今後のChromeの標準機能になるかも?
Android版Chromeでflags設定で、人気の機能やよく使われた機能などは、今後のAndroid版Chromeの最新バージョンで、標準機能になる事もあります。
また、人気の無い機能や不具合が多かったflags設定の機能は、flags設定からも消える事があります。
現在の標準機能も、昔はflags設定でしか使えなかった
現在のAndroid版Chromeのバージョンで使える用になった、タブグループ機能なども昔は、flags設定で先行的に試験機能を開放してました。
色々なユーザーが使う事で、今のAndroid版Chromeで標準機能になり、安定して使う事ができるようになりました。
Flags設定でできる、高速化設定

まずは、Android版Chromeで高速化できるflags設定を紹介します。
flags設定ですが、各機能説明の下にflags設定に直接飛べるリンクを載せていますので、コピーしてアドレスバーにコピーして、開いて下さい。
低速通信の時に、サイト表示を高速化
NoScript previews
通信制限や、電波の入りが悪い場所などで、発揮されるflags設定です。
サイトの表示に一番読み込みが遅くなってしまう、JavaScriptのファイルを読み込まない事で、低速通信時に、サイト表示を早く読み込む事が期待できます。
注意
低速通信時に、JavaScriptを読みこない事で、サイトの表示が早くなる事が期待できますが、サイトの表示が崩れたり、サイトのボタンをタップしても反応しなくなる事があります。
Enabledに変更します。
chrome://flags/#enable-noscript-previews
低速通信の時に、プレビューを表示する
Enable resource loading hints
通信制限や、電波の入りが悪い場所などで、発揮されるflags設定です。
サーバーから提供される、リソースを元に通信が遅い時に、先にプレビューだけでも表示させます。
全部のサイトに適用される、flags設定ではありませんが、通信状況が悪い時などに、使える事があります。
Enabledに変更します。
chrome://flags/#enable-resource-loading-hints
最新の通信プロトコルを使用する
Experimental QUIC protocol
通信プロトコルの話は、かなり難しく専門的な話になってしまいます。
簡単に説明すると、データのやり取りの方法を、実験段階の通信方法に変更するという物です。
詳しく知りたい人は下記のページがかなり参考になります。
Enabledに変更します。
chrome://flags/#enable-quic
GPUを使って高速化する
スマホの中にはCPUとGPUの合体した物、SoCという物が入っています。
CPUだけで、全部処理をしようとせず、GPUに余裕があれば、GPUに処理を補助してもらったり、GPUだけで処理したりするflags設定です。
Override software rendering list
Enabledに変更します。
chrome://flags/#ignore-gpu-blocklist
GPU rasterization
Enabledに変更します。
chrome://flags/#enable-gpu-rasterization
Zero-copy rasterizer
Enabledに変更します。
chrome://flags/#enable-zero-copy
Accelerated 2D canvas
Enabledに変更します。
chrome://flags/#disable-accelerated-2d-canvas
開発中のWEBプラットフォームを使用する
Experimental Web Platform features
Googleが開発している実験的なWEBプラットフォームを利用する事で、サイト表示の高速化が見込めます。
Enabledに変更します。
chrome://flags/#enable-experimental-web-platform-features
Flags設定でできる、快適設定

Android版Chromeで設定できる、快適なFlags設定を紹介します。
全てのFlags設定を有効にするのではなく、自分が欲しい機能があればFlags設定を有効にして下さい。
また、全てのAndroidに対して保証された物ではないので、Flags設定を有効にする事で、Android版Chromeに不具合が起こる事があります。
Androidのツールバーに機能を追加
Enable Toolbar IPH on Android
Androidの下に表示されている[◀ ● ■]の部分を、Chromeで使える用に変更します。
[◀]のマークを長押しする事で、[新しいタブ]か[全履歴を表示]のメニューが出てくるので、選ぶ事ができます。
[■]のマークを長押しする事で、Chromeの右上に表示されている[︙]のメニューが展開されます。
Enabledに変更します。
chrome://flags/#toolbar-iph-android
サイトのスクロールを滑らかにする
Smooth Scrolling
アニメーションを使用して、サイトの上下のスクロールを滑らかにします。
Enabledに変更します。
chrome://flags/#smooth-scrolling
強制的にダークモードを適用する
Force Dark Mode for Web Contents
サイトの背景を強制的にダークモードで表示します。
ダークモードで表示する事で、目の疲れが軽減される事が見込まれています。
Enabledに変更します。
chrome://flags/#enable-force-dark
言語て検出して、翻訳を強化する
Experimental accessibility language detection
Android版Chromeで、現在の設定で翻訳できなかった、文字などをスクリーンレコーダー機能を使って翻訳を強化できるFlags設定です。
全ての外国語を翻訳できるわけではなく、現在の翻訳機能の強化と思って下さい。
Enabledに変更します。
chrome://flags/#enable-experimental-accessibility-language-detection
Android版ChromeのFlags設定の注意点

Android版ChromeのFlags設定は、全てのAndroidに対応している機能ではないので、1つずつ有効にしていき、Android版Chromeに不具合がでないか、慎重に設定してください。
もし、意図しない不具合や、バグなどが出てしまった場合は、Flags設定を見直して設定の変更を行って下さい。
Android版のChromeバージョンアップでなくなる?
Android版Chromeはかなりのスパンでアップデートがあります。
アップデートする事でFlags設定がなくなったりする事がよくあります。また、Flags設定で有効にしないと使えなかった設定が、Android版Chromeの標準機能になったりする事もあります。
高速化設定でAndroid版Chromeが安定しなくなる?
上記で紹介した、Flags設定でAndroid版Chromeを高速化する方法ですが、高速化する事で実験的なシステムを使ったりするため、安定してサイトが表示されなかったりする事があります。
何度も、不具合がでてしまう事があるようでしたら、まずは高速化設定をリセットして下さい。
自分の環境に合うFlags設定で、快適なChromeに!
Androidは、iPhoneと違い規格などが統一されていない部分があったり、各メーカーのオリジナル機能などが、搭載されている事が多いです。
Android版ChromeもFlags設定で、自分好みにカスタマイズできますが、予期せぬ不具合などがあるので、気をつけて設定して下さい!
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